春に広島に行って来ました。広島は安芸門徒と呼ばれる浄土真宗の熱心な地域です。毛利家と関係が深い土地でもあり本願寺派の方が特に多い地域です。
広島平和記念資料館
まず始めに中島町の広島平和記念公園にある広島平和記念資料館に行きました。資料館は建て替えられた二〇一七年から展示の内容もずいぶん変わった様です。
以前は蝋人形などで被害に遭った人の悲惨な状況がわかりやすく展示してあったようですが、今は実物資料や写真が並んでいる綺麗な施設になっていました。原爆の熱線が座っていた人の周りの石段の表面を白く焼いて人の影の部分が残った石段や真っ黒にこげた弁当箱など、写真やテレビで見たことがある展示物も見ることができました。
外国から来たらしき方も多く想像以上の混み具合で、とても疲れました。けれど、はるばる海外から原爆によってどんな悲惨なことが起こったかを見に来てくれることに世界平和への希望を感じました。
原爆ドーム
また公園を歩くとすぐに有名な原爆ドーム(広島県物産陳列館)がすぐに目にとまります。漫画『はだしのゲン』等でもよく見た有名な場所ですが実際に見るのは初めてでした。今は平和記念公園であるドーム周辺は元々活気のある町がありました。漫画『この世界の片隅に』でも多くの人が行き交う賑やかな様子が描かれています。戦中には原爆ドームのすぐ裏に東本願寺の別院がありましたが、被爆後は現在のオフィス街に移っています。
広島の町は広大な平野でした。
広島城
その後は広島城に行きました。広島城の敷地は明治からは広島鎮台(軍事基地)がおかれ、後陸軍台五師団の基地となっていたようです。敷地内には原爆後も生き延びた木が数本ありましたが、城はコンクリートの建物で、元の木造のお城は原爆で吹き飛んだそうです。
広島別院(本願寺派)
次に本願寺派の広島別院に行きました。川の中州にある寺町です。中州に二十ほど寺があり奥に広島別院があります。全部本願寺派のお寺です。お盆の時期になるとカラフルな梵灯籠をお墓に飾って賑やかになります。
広島別院も被爆し焼失したそうですが、戦後新たに立て替えられ、平成に修復されたそうで、綺麗なコンクリートの建物でした。
真宗学寮(広島仏教学院)
そこからタクシーで広島仏教学院に向かいました。広島仏教学院は本願寺派の教学研修施設です。コロナ禍でオンラインの講座があったため私も参加しており、今年で三年目となります。一年で八十時間の授業が一万円で受講できるので大好評です。受講者も年々増えて今年は四百人の申込みがあったそうです。
いつでも低価格で仏教の勉強ができる学校を作りたいと、周りの聞きたい人とお坊さんが始めて今でも続いている研修施設だそうです。
お坊さんの資格を取るためだと少しお金がかかります。一般聴講では年四万円、一時間あたり五十円ほどで週五日、毎日五時間、色々な先生が仏教や真宗のことを教えてくれるすごい場所です。是非一度お参りしたいと思っていたので参拝して来ました。
四時頃の突然の訪問でしたが、建物に入ることができ、インターネットで見ていた場所を肉眼で見ることができたので嬉しかったです。安芸門徒の信仰心と生活態度の表れだと思いました。
戦争は過去のものではなく、今もイスラエルからパレスチナへの爆撃や、ロシアのウクライナへの侵攻があり、日本では憲法改正や非常事態条項(いざとなったら特別な人だけで何でも決めて良い法律)を作ろうという流れが現在まさにおこっています。
今を新しい戦前にしないために、過去の戦争から学び、現在の戦争に態度決定をして行かなくてはと思います。選ぶことのできる社会のうちに、きちんと選んで決定しなくてはなりません。
(釋龍源)