2020報恩講と秋彼岸会が勤まる

 九月二十日、コロナ禍も収まらぬ中でした。法要は申し込み制にして人数制限を設けて距離を取ったり、換気をしながら報恩講のお勤めをしました。

 参詣の方にも、マスクを付けてもらい、入場時の検温などご協力をいただき無事に終了することが出来ました。ありがとうございました。

 昨年の報恩講に引き続いて、柳衛悠平先生に来ていただき、御文の節談説教をしていただきました。

 御文とは本願寺第八代目の蓮如上人という方がお書きになったお手紙です。教えについて、わかりやすく説かれているため浄土真宗では頻繁に読まれている文章です。

 お話いただいたのは末代無知の御文という馴染みの深い御文(お手紙)についてです。

 一座目は「末代」をテーマに、今の時代が末法の世であり、お釈迦様から長い時間を掛けて教えが伝わってきたが、末法の救いは南無阿弥陀仏だけしか成し遂げられないというお話でした。

 二座目は「無智」という事をテーマに、人の知恵と仏の智慧のお話でした。人の知恵には限りがあって自分の都合でしか物事を見ることができない。自分が間違っていたと気づくには、それを正す教えが必要になるというお話をしていただきました。

 病気の流行により、茶話会が開催できず、初めて二座の法話をしていただきましたが、参詣の皆様には喜んでいただいたようです。 今後も状況に合わせて内容を変えながら法要を続けたいと思っております。