ここ数年は法語カレンダーの解説書『今日の言葉(大谷派)』と『こころに響くことば(本願寺派)』を読んで同じ法語をどう受け取っているかを読み比べています。
◇4月25日(火)
前半は『正信偈』のお話しです。
「建立無上殊勝願から重誓名声聞十方」の解説です。『無量寿経』の法蔵菩薩が二百十億の仏の国々を視察して長い間考えて、この上ない本願を建てたというお話をしました。
こころにじごくがあるよ ひにちまいにち ほのをがもゑる 浅原 才市
己が地獄を作っているという文章や虐待をどう思うかと聞きあいました。
仏法の鏡の前に 立たないと 自分が自分になれない 二階堂 行邦
参加者の「鏡は近づきすぎると見えない」という言葉が心に残りました。
◇5月24日(水)
南無阿弥陀仏とは 言葉となった 仏なのです 安冨 信哉
「言葉となった仏様から救われているのに、言葉で人を傷つけるのは仏様を裏切ることになる」という文章がトーンポリシングではないかと言われました。
知らない言葉だったので調べました。トーンポリシング(Tone Policing)とは、論点のすり替えの一種。発言の内容ではなく、それが発せられた口調や論調を非難することによって、発言の妥当性を損なう目的で行われることだそうです。「言い方が悪い」といって発言の機会をつぶす方法だそうです。
究極の善を知らない我々が「そんなこと言ったら仏様を裏切ることになる」と言われたら何も言えなくなると思いました。
◇6月27日(火)
『正信偈』の「普放無量無辺光から一切群生蒙光照」の文のお話をしました。十二光仏という阿弥陀如来の別名のお話と讃阿弥陀仏偈和讃のお話をしました。
信は 如来の生命なり 小山 法城
「救い主はいのちであり、いのちは母である」と例えるのは現代では違和感があるという話があがりました。科学と宗教で考えていることを参加者で話し合いました。