2023 Q&A 住職に聞きたい

 お香の灰を捨てる時は塩を入れて二・三ヶ月に一回灰を変えると仏具店に聞きましたが本当ですか?

 全くの迷信です。お仏具の事や御本尊の事・おかざりの方法などは宗教に関わる事です。ぜひ宗教家である僧侶にご相談ください。


問 ご法事の日にち、喪主に聞きづらいから、お寺さんに教えてもらいたいです。

 お寺は守秘義務があります。ご法事が開かれるかはお答えできかねます。


問 厄払いってやったほうが良いですか?

 男性の厄年が前厄・本厄・後厄あわせて十二回、女性では十五回あるそうです。六十二歳まであり男性なら平均五年に一年、女性ならば平均四年に一年厄年があるようです。厄年というルールに縛られなければその一年も普通の一年になります。

仏教は日の善し悪しを説きません。

2023 お盆(盂蘭盆会)について

浄土真宗のお盆

 お盆は仏教の行事の中でも最も有名な法要だと思います。各ご家庭でも、お内仏(御仏壇)の前に座り、ご家族でお勤めしていただければと思います。お花を替えて、灯明をつけて、香を焚いたら、両手を合わせて「南無阿弥陀仏」と念仏もうしましょう。

 お盆をご縁に亡き人に思いをはせてみてはいかがでしょうか。


お盆の由来

Q なぜやるの?

A 日常の心をひるがえし、教えをいただくためです。

Q いつですか?

A 『盂蘭盆経』には七月十五日にお勤めすると説かれています。日本では地域によって七月・八月と別れています。

Q どこでするの?

A お寺やお内仏(仏壇)の前でお勤めします。

Q 誰がするの?

A 『盂蘭盆経』では釈迦の弟子のモッガーラナ(目連)尊者が供養します。現実では私達がやります。

Q 何のためにするの?

A 真宗では仏様の教えをいただく為ですが、一般的には『盂蘭盆経』に説かれた方法で死後、餓鬼道に生まれた人を救うためです。

Q どうやるの?

A 真宗ではやる必要がありません。『盂蘭盆経』では百種の食物を修行者たちに召し上がってもらいます。一般的な仏教の考え方では、寺院維持の協力や僧侶への施しや、自分が生活の中でできる事をしていくことです。

宗泉寺ラインにご登録を

 以前は住職個人のラインを公開しておりましたが、宗泉寺のラインを始めました。ご登録いただきますと毎月の法語を送っております。

 お寺からは大勢の方にメッセージをお出ししておりますが、お一人ずつのメッセージは個別のやりとりになりますので他の人に見られることはありません。

 ご法事の日程のご相談では、文字として記録に残りますので、何日と言ったか不安という事もありません。また、ご法事の持ち物も電話と違ってメモを取る必要がありませんので、聞き逃しがありません。

 さらに、写真でのやりとりも可能です。家のお仏壇の飾り方これでよいの? 仏壇に入っていたこれどうしたら良いの? など映像でやりとりが出来ます。

 電話をかけると相手も忙しい時間かもと心配になりますが、ラインなら夜中に思いついた事でも、お互いの手の空いている時にやりとりが出来ます。お気軽にお寺とやりとりしてください。

 友達登録した後、メッセージにてお名前をお送りいただけますと話が早くなります。

2023年 年回表

年回表について

 年回表はあくまで目安です。表の通りでなくても法要をお勤めできます。毎月のご命日・祥月命日のお参りもしております。

2023年 年回表

年回年回にあたる没年
1周忌令和4年 2022年
3回忌令和3年 2021年
7回忌平成29年 2017年
13回忌平成23年 2011年
17回忌平成19年 2007年
23回忌平成13年 2001年
(25回忌)平成11年 1999年
27回忌平成9年 1997年
33回忌平成3年 1991年
37回忌昭和62年 1987年
43回忌昭和56年 1981年
47回忌昭和52年 1977年
50回忌昭和49年 1974年
宗泉寺 ☎0467-51-7255

2022 コロナ禍での法要の対応

 年忌はやっぱり集まって勤めたい、でも不安だなあという時は状況が落ち着くまで延期にするという方もいます。
 遠くの親戚を呼べないが、近くに住んでいる人でお勤めしようという方もいます。LINEなど、動画で法要を中継する方もいます。お考えの方はご相談下さい。
 法要の後に写真を撮る方も増えました。来られなかった方に見せたり、後で振り返った時に子どもさんの成長や法要の日のことを思い出すきっかけになります。撮影いたしますのでお気軽にお申し出下さい。

2022 お盆に参列せず法要

 毎年のお盆や月命日を依頼されていた方から、お寺で参列なしでお勤めをしておいて欲しいという要望が数件あり、八月十三日に本堂でおつとめしました。
 再び増えているコロナ感染が心配、お寺に来る交通手段がないといった事情もあるようです。集まったり外出することは心配だけれど、亡くなった方のために何かしたいと思う方はご相談ください。
 ご希望があればLINEやZoomなど、動画で法要の中継もできます

2022 新盆合同法要・ 盂蘭盆会合同法要勤まる


 

新盆本堂荘厳

7月10日には新盆合同法要を、8月7日には盂蘭盆会合同法要を宗泉寺本堂に於いてお勤めしました。
 どちらも、人数を大幅に絞っての開催のため先着申し込みとし、時間をこちらで決めさせていただきました。皆様のご協力の御陰で無事にお勤めすることができました。ありがとうございました。



法話中の住職

新盆法要の法話
 『仏説阿弥陀経』の中の


 「阿弥陀仏の教えを聞き、阿弥陀仏の名号を心に念じ、声を出して称えることを、一日、(中略)もしくは七日と続けて乱れることがないならば、その人が命を終えるとき、阿弥陀仏が多くの尊いお弟子と共に、その人の前に姿をお見せになります。そのために、命を終えようとしている人は、死の不安を感じることもなく、心を安らかに保ったまま、極楽浄土に生まれることができるのです」(和田真雄訳)

という経典のお言葉をお話しました。南無阿弥陀仏と念仏申せば極楽に生まれるとお釈迦様が説いている経典です。お経って内容があったんだと驚かれる方もいらっしゃいました。



盂蘭盆会法要の法話
 「『戦争と平和』で知られるロシアの文豪トルストイが残した「他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならない。他人の幸福の中にこそ、自分の幸福もあるのだ」という言葉をかみ締めるべきです。」
前日の八月五日にあった広島市長松井一実さんの「平和宣言」からお話ししました。皆で一緒に救われようという大乗仏教の教えを大切にしましょうとお話ししました。


 正午の法要では、今話題の宗教団体と政治の関わりについて、過去に政治と一体になって仏教教団が国策に協力した歴史をお話ししました。


 午後は阿弥陀経に出てくる極楽の鳥達と餓鬼についてお話しをしました。姿は違えども、私達に教えを伝えようとしてくれているとお話ししました。

客間での中継の様子

2021 自死者追弔法要を勤修しました

 昨年12月3日に、宗泉寺本堂において、自死者追弔法要をお勤めしました。

 参詣の皆さんとお勤めをしました。法要中には希望者にご持参いただいたお手紙を御尊前にお供えしていただきました。

 住職の法話の後に、お互いのお話を聞きあう時間を持ちました。話しあいの時間が終わった後も参加者同士でお話しをしておりました。

 対象を限定した追弔法要は初めてでしたので、不慣れなところもあったと思いますが、参加者の皆様と今回の法要を作る事ができました。


◆法要のきっかけ 釋龍源

 以前から自死者への特別な法要はしたいと思っていました。

 なぜそんな事を思うのかというと、自死遺族の方の法要やご葬儀をお勤めさせていただいた時に、各ご家庭でお話しを聞かせていただくことがあります。

 ですが、ご法事の場では親族や親子がいる中でご遺族は思っていることをお話しできないだろう感じていました。

 また力及ばず私がふさわしい聞き役になれないということもあります。

 やはり求められているのは、かけがえのない方を亡くされた人が同じように亡くされた方のお話しを聞き、話すこと。一緒に走ってくれる伴走者を探すということが大切なのではと感じていました。同じ境遇にあったかた同士で気持ちの共有ができればと願っております。

「あなたのことはわかっている」という善人のおしつけが

 かえって溝を深める

 むしろ「人のいたみは察すれどおよばず」という

 (つつ)ましさこそが友情と信頼に基づく同朋精神を育んでゆく

という言葉がございます。

 あなたのことはわかっているという、助けてあげるという心では、心の溝が深まる。むしろ人の痛みは察する、想像するくらいのことはできるけれど痛みを全部理解する事なんてできないという慎ましさをもってこの会を進めたいと思います。決して導こうとか、正してやろうという考えの会ではありません。


 以下は、寺報への掲載を許可して下さった参加者の感想です。数字はXにさせていただきました。

◆参加者の感想

今回はとても良い会だったと思います。本当に誰もいらっしゃらないなら帰ろうと思いましたが帰らなくて良かったです。

 お経を聞いて何だかわからないけど自死してしまった人と残された者の事を心配してくださる気がして泣けて泣けてしかたがありませんでした。

 法話のお言葉もなるほどと感じましたし、その後の座談も同じ思いをしている人が自分だけでなく、皆さん大変な思いをしていらっしゃる事。

 X年前にお子さんを亡くされた方の「人数が増えないといいですね」の一言。本当にずっとX人だけだったら良いのにと願いました。

 

○本日はこの会を開催してくださり、ありがとうございました。時間超過して申し訳ありません。

 わかちあいの時間はもう少し長めに取ってくださった方がありがたいと思います。初回だからなおさらかもしれませんが、お話ししたいことがたくさんあったのだと思います。

 今まで心の中で溜めたものを吐き出したい、吐き出せる場所を提供してくださったことに安心していらっしゃるのだと思います。この会の継続を希望いたします。

2022 修正会勤まる

 1月1日午前10時より、宗泉寺本堂にて修正会を参詣者とお勤めしました。正信偈と御文の拝読、法話をしました。

 朝のお勤めは1月1日から“繰り読み”とよばれ、お勤めの内容が変わっていきます。

 朝のお参りをお朝事(おあさじ)といいます。毎朝正信偈と、親鸞聖人がお書きになった御和讃326首と、蓮如上人がお書きになったお手紙(おふみ)80通を順番に読みます。

 その繰り読みも1月1日にリセットされて和讃一首目と御文1-1から読み始めます。ですからお正月には本山から末寺、また各ご家庭でも同じお勤めがあがります。

 これも新しい年を迎えて新たな気持ちでお参りをする、お正月らしい習慣です。

 今年もまだコロナの心配が続きますが、顔を合わせて新年の挨拶ができたことで、ホッとできる時間が持てました。ご参詣ありがとうございました。

亡き人をとむらう

 最近の傾向として葬儀の簡略化や葬儀不要・墓不要のお話を聞くようになってきました。

 (株)冠婚葬祭総合研究所の調査の結果では図一の様な結果になったそうです。

 自分の葬儀についてはお金がかかるから等、やらなくて良いという方が25%です。

しかし家族の葬儀については9割の方がきちんと葬儀をしたいと思っています。

 葬儀や法要は自分の考える通りにしたいという方が増えていますが、家族や友人にとって最後にお別れやお礼を伝える機会は本当に大切なものです。

 私のための法事は申し訳ないと本人が思っていても、家族がお参りする機会を奪わないで欲しいと思います。

 是非とも生きている間にご家族とよく話し合っていただければと願います。

つなぎ手プロジェクト