福祉仏教入門講座に参加

 昨年から様々な研修がオンラインで受けられるようになり大変嬉しく思っております。

 特徴的だったのが仏教の新聞を発行している文化時報社が開いた「福祉仏教入門講座」でした。

 一人暮らしの方、障がい者の方、認知症の方など困っている人を支える手を増やすのに、お坊さんも良いかも?ということから始まったようです。

 さまざまな専門職の方のお話を聞きました。

 市民後見人や成年後見制度の仕組みや財産の取り扱いについて。

 自分が亡くなった後は、死後事務委任といって死後の儀式や埋葬をどのようにするのかを決めておく契約があるということ。障がい者の親が、死後にも子供の幸せを守りたいという「親なきあとの会」の紹介もありました。

 福祉士(困りごとのある人を支える仕事)の実例。病院内で傾聴をする僧侶など、一回一回が講師の半生をかけて積み重ねて来たことを九十分でお話しするので、とても専門的で難しいと思いました。

 私は後継のいない方の死後の墓守の相談をされた事もあり、何か参考になるのではと思って研修を受けました。

 お金の事はファイナンシャルプランナー、契約は行政書士、NPO法人などそれぞれ事案ごとの責任の重さからプロフェッショナルが務めているんだと改めて思いました。

 研修で印象に残った言葉は、「悩みのある方を自分で支えると思うと潰れてしまう。救急車になるのではなく、通報者になって下さい」という言葉が印象的でした。事故があったら人命救助はできなくても、救急車を呼ぶくらいだったらできるかもと思いました。

 困ったことのある門信徒の方を、それぞれの専門家につなげられたら良いなと思いました。