2011年

報恩講が厳修されました
 講師は東京教務所より、稲垣貴弘先生においで頂きました。
 浅草のお寺で双子の次男として生まれたそうです。東京の教務所で働いています。
 このたびは、「共に凡夫として」というテーマでお話をしていただきました。

 以下はお話の中で印象に残ったことの概略です。
 今年は東日本大震災と親鸞聖人七五〇回忌御遠忌が同じ年にあり、何かを問いかけられているように思う。私たちも問いに答えなければ、考えなければならないと思う。今年は絆という感じが選ばれたが地震の後に人のつながりが現れてきたといわれます。ここで問われるのは「共に凡夫として」ということ。「共に」と「凡夫として」は切り離せないことです。凡夫とは良い意味で使われないが、親鸞は阿弥陀の前に立てば誰もが凡夫だと記しています。本当のことを知らない無明の生活をしているのが凡夫だという。健康、元気が一番といって健康のために家族とかけ離れた生活を勧める本があった。家族とご飯も食べれないことで健康を手に入れることに違和感を感じる。何かができるという付加価値、能力重視の世の中のためかもしれない。しかし老生病死は誰にも避けられない。そのことが見えない、気づかないことが無明という。迷うとは何でもわかっていると思うから迷うのである。それを凡夫という、それに気づいて欲しいというのが如来の問いかけです。
 光に照らされるとよく見える。光に照らされることによって迷っている自分に気づく。忘れ物は思い出したときに忘れ物になる。

 まだ二十九歳と若い先生ですが、自分が感銘を受けた言葉や出会った出来事とまじめに向き合い、誠実にお話してくださいました。ひとつひとつの出来事が生き生きと、身近に感じられ、興味深く聞かせていただきました。
 ご参加いただいた方々も、何かを感じて持ち帰っていただけたのではないかと思います。


報恩講の仏具みがき
十一月二十六日(土)
須藤 万紀子様
村岡 みち様
村岡 純子様
吉田 ヨシ子様
 本山の報恩講の様子をインターネット中継で見たり、おしゃべりをしながらゆっくり作業しました。作業後は参加の方の差し入れの大学芋をいただきながらお茶を飲みました。おかげさまできれいな仏具で報恩講をお勤めできました。ありがとうございました。


草むしり
十一月十五日(火)
駒形 信行様
佐藤 久司様
須藤 万紀子様
藤尾 信治様
お仏壇のはせがわ様
 二〇一一年最後の草むしりでした。一年間お疲れ様でした。今年もよろしくお願いします。


音楽法要
釋尼法音

 宗祖親鸞聖人七百五十回忌御遠忌、讃仰音楽法要及び同研修会に参加させて頂きました。
 この音楽法要は、宗祖七百五十回忌御遠忌を機に、新たに編成された法要次第に沿って制作されたもので、誰もが親しめる音楽法要となることを願い、法要中の伽陀・三帰依文・回向が現代訳され、御和讃とともに新実徳英先生の作曲による美しいメロディーによって演奏されます。
 そして、各寺院やお内仏においてもお勤めしていただけるような形式となっています。このたび、二〇一一年十一月十九・二十日に『宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌讃仰音楽法要』として厳修されました。
 私は音楽法要のために結成された合唱団に個人として参加させていただきました。
 北海道、新潟、石川、福井、岐阜、愛知、静岡、滋賀、大阪、香川、大分、福岡、長崎等各県の合唱団の方々と私の様に個人で参加した者二百余名から成る合唱団が、法要の前日から合宿を行い、練習を繰り返し、法要をお勤めさせていただきました。
 私としては、音楽で法要がお勤めできるという初めての体験でした。練習を重ね、御影堂の外陣で歌わせて頂きました。
 現代語訳で歌われた和讃正信偈・三帰依文・回向は、身近な言葉で歌う事で、少しは、親鸞聖人が伝えたかった言葉の意味に近づく事が出来るのではないかと感じました。
 合唱団の誰もが、涙を浮かべながら歌った、回向の歌詞を紹介させて頂きます。
原文は、
 願以此功徳 平等施一切
 同朋菩提心 往生安楽国
の漢字三十文字ですが
現代語訳では
「願わくは 一切世界の人々と この出会いの喜びを 皆平等に分かち合い ともに仏になる心発して 阿弥陀みほとけの 安楽国に生れ 生きてはたらく身とならん」
 メロディーの美しさも手伝って、それぞれの思いを込めながら歌うと何故か涙がでてしまうのでした。
 今後も、音楽法要を広めていただけたらとても嬉しいと作曲者の新実先生や、指導にあたられた先生、スタッフからの伝言がありました。
 このような仏教讃歌などをご一緒に歌ってみたい方がいらっしゃいましたら、宗泉寺のほうにご一報頂けたら幸いです。 

 宗泉寺の門徒が、京都の本山での音楽法要に参加してくれました。とても誇らしく思っています。仏教賛歌を是非一緒に歌いましょう。歌い手募集中。
  (住職 釋龍源)



みんなで話す会
十一月五日(土)
 聞法集会に参加された方の感想、鳥取のお寺の報恩講に参加された方のお話などが出て、興味深く聞かせていただきました。
 他にもそれぞれに、気になったことや、このごろ思うことなどを色々と話し合いました。
 参加者のお一人がつくってくださった『柿の白和え』をいただきながらお茶を飲みました。なかなか活発な会になったと思います。
 仏教から世間話まで、聞いたり話したりしたい方はどうぞご参加下さい。次回は三月十日(土)二時よりの予定です。


草むしり
九月二十日(火)
駒形 信行様
須藤 万紀子様
お仏壇のはせがわ様

十月十八日(火)
佐藤 久司様
加賀 荘介様
駒形 信行様
須藤 万紀子様
藤尾 信治様
お仏壇のはせがわ様

 涼しくなってきたので、少し作業しやすくなりました。
人数が多いほど、綺麗にできますので、お一人でも多く参加いただければ助かります。
 作業日以外にも、花壇をつくったりお花を植えてくださる方もいます。



草むしり
草むしり
七月十九日(火)
雨天のため中止

八月二十三日(火)
佐藤 久司様
駒形 信行様
須藤 万紀子様
藤尾 信治様
雨がよく降ったせいもあり、草がとても伸びていました。蒸し暑いなか作業していただき、ありがとうございました。
予定の日以外にも草むしりや、お花を植えてくださる方もいます。
参詣の際はお庭もご覧下さい。


お盆合同法要
 昨年からはじめさせていただきました八月七日のお盆合同法要ですが、今年は百名近くの方にご参詣いただきました。
 お勤めは、住職、坊守、住職の父。
 金目の浄真寺のご住職にも出仕していただきました。出仕している四人だけでなく、ご参詣の皆さんの声も合わさって、良い時間を過ごさせていただきました。
 久しぶりにお会いするお顔もあり、いつも来てくださるお顔もあり、お一人お一人とゆっくりお話は出来ませんが、お顔を拝見できました。それもうれしいことの一つです。
 かつて迎えたことのない人数に慌てながらも、お寺の役員さんをはじめ、多くのかたに知恵と労力をお貸しいただき、どうにか無事に今年も合同法要が済みました。
 大変な暑さのなか、ご参詣の方、お手伝いいただいた方、誠にありがとうございました。
 亡くなった方のご縁を通じて、親鸞聖人の教え、またその教えを受け継いでこられた方々の思いを感じていただける機会になればと願っております。
 また、お盆だけが特別なのではなく、教えに出遭う一つの機会です。
お盆に限らず色々な機会に、亡き人を思い出し、教えふれ、心にとめていただければと思います。
 十二月にはお寺で報恩講をお勤めします。先生をお呼びしてお話もしていただきますので、是非ご参詣下さい。 


本山で法名をもらいました(帰敬式)
※親鸞聖人七百五十回忌湘南組団体参拝の参加者の中で、宗泉寺所属で帰敬式を受けた門徒さんから、文章を寄せていただきました。
 帰敬式とは「おかみそり」とも言われる法名を授けていただく儀式です。法名とは、亡くなった人につける名前ではありません。真宗門徒として新たに、名告るということです。

釋宗善
 この度、親鸞聖人七百五十回忌御遠忌法要に参加したおり、東本願寺に於いて帰敬式を受け、法名を賜りました。
 毎日をとかく忙しく生活してゆくなかで、ややもすると自分中心に世の中を考えて生きてしまいがちでした。
そこで、今回法名を頂くことにより真宗門徒となります。少しずつ、仏、法、僧について学びながら、生活することにより、自分自身の心に刺激を与え、幸せを感じる日々が過ごせればいいなと思います。
 仏とはお釈迦様のこと、法とは南無阿弥陀仏という言葉、僧とは南無阿弥陀仏によって結ばれた人々の集まり。すべて目に見えないものです。
 仏、法、僧を尊ぶことにより、私がこれから生きてゆくための力になることを信じています。

釋尼法音
 帰敬式を受けてきました。
私は、親鸞聖人についてや真宗大谷派の事を学んだ上で帰敬式を受けるべきではと考えていました。法名を頂くことも、もっと準備が必要なのではと思っていました。
 しかし、帰敬式とは、お釈迦様の弟子、仏弟子になることということを知って、弟子とは、何もわからないから弟子になるのであって、これから学んでいけばよいのだと考えました。すると、帰敬式を受け、法名を頂くことは、とても自然なことに思えたので、宗祖親鸞聖人七百五十回忌御遠忌法要に参加し帰敬式を受けることをお願いしました。
 帰敬式当日は、親鸞聖人の御影像の真正面で、真宗宗歌、三帰依文、剃刀の儀、法名伝達、恩徳讃等の一連の儀式を厳粛な気持で受けることが出来ました。自分が生まれ変わったような気持ちになりました。
 忙しく仕事をこなす事を中心に生活することが優先される日々の中で、これから仏弟子、真宗門徒として少しずつ歩んで行こうと思っています。

 お二人は五十代のご夫婦です。旅行は苦手だけど帰敬式をするから頑張って行くぞと仰っていました。これから一緒に歩みましょう。 住職
仏具のお磨き
 五月二十八日の土曜日に永代経前のおみがきを行いました。
 須藤万紀子様
 吉田ヨシコ様
本堂でお話しをしながら和やかに作業することが出来ました。
おかげさまで、きれいな仏具で永代経を勤めることが出来ました。ありがとうございました。


草むしり
 五月十七日
佐藤 久司様
須藤 万紀子様
藤尾 信治様
吉田 ヨシ子様
お仏壇のはせがわ 石川様

 六月二十一日
駒形 信行様
佐藤 久司様
須藤 万紀子様
藤尾 信治様
お仏壇のはせがわ 石川様
 暑いなかで作業していただきました。おかげさまで、庭がスッキリしました。
 自宅で育ったお花や木をお寺に植えて下さる方、草むしりの日以外にも作業して下さる方もいました。ありがとうございました。


永代経法要が勤まりました。
 六月五日の午後一時より、宗泉寺の本堂において永代経が勤まりました。
 午後一時より住職と坊守の出仕で、参加の皆さんと『阿弥陀経』と『正信偈』をお勤めしました。
 お経の後は、一時半より、練馬区の東京教務所からお越しいただいた小林尚樹先生にお話をいただきました。
 「御遠忌に遇う」というテーマで、親鸞聖人が真実の教と讃えた『無量寿経』の経文を引用してお話いただきました。
 苦しみ悲しみを他人事だと思っていては仏教の教えは響かないというお話でした。言葉など少し難しい所もあったようですが、聞いた方は何かしら持って帰っていただいたようです。
 その後の座談では、「今いのちがあなたを生きている」という御遠忌のテーマについて活発に発言があり、各々の思うところを話し合いました。
 先生のお話と座談で、私自身は、忘れかけていた基本的な思いを、あらためて思い返す機会になりました。
 今年の永代経も、久しぶりに会うお顔もあり、いつも来てくださる方もあり、うれしいひとときになりました。(釈尼光智)


草むしり
草むしり
四月十九日
佐藤 久司様
藤尾 信治様
須藤 万紀子様
鰍ヘせがわ 石川様
植えていただいた花が綺麗に咲きました。ありがとうございました。


みんなで話そう会
 三月の何でも話す会ですが、やはり話題は地震のことでした。
 当日の話にはじまって、親類の無事を確認したこと。テレビで見る被災地のこと。職場で被災して、帰宅困難となったことなど、参加の皆さんが色々とお話して下さいました。
 また、いつもより多くのかたに参加いただき、地震のこと以外にもいろいろな話題がでました。
 気分が不安なときに誰かと話をするというのは心が落ち着きます。
 大きな災害があったときなど、遠く離れた場所でも、映像や情報などで精神的にダメージを受ける方もいるそうです。周りの人と他愛ないおしゃべりをすることで、心がすこし元気になります。
 誰かのおしゃべりが聞きたい、宗教のことを質問したい方は、何でも話す会にご参加下さい。話題は何でも結構です。


修正会
 今年も新年を祝って修正会がお勤めされました。ロウソクの明かりだけが点いたお堂に入ると身が引き締まります。朝六時から勤行が始まると、だんだんと空が白んでお堂が明るくなってきます。その後は、おせちを皆さんと食べながら新年を祝います。ぜひ一度ご参詣下さい。


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