2008年

報恩講が勤まりました
 昨年の十二月、毎年恒例の報恩講が行われました。
 様々に試行錯誤してきましたが、午後からの法要とお話、その後の茶話会という形に落ち着いてきました。
 年々、少しずつですが参詣の方も増えて、ありがたくうれしい気持ちで迎えさせていただきました。
 年の暮れに近いということもありますし、年に一回の一番大切な法要ということもあって、日ごろ忘れている基本的なことに立ち返ってみようという良い機会になっています。
 お話は、東京教務所から小林尚樹先生においでいただきました。
 今回は、お内仏(お仏壇)についてのお話から、わかりやすくスタートしていただきました。
 お内仏は、近頃は仏間や床の間がないという住宅事情もあり、「できるだけ家の中で浮かないようなデザインのものを」と購入されることが増えているそうです。いわゆる現代仏壇です。
 そういったお仏壇の広告が新聞にでていたそうですが、「お仏壇は先祖棚」であるということが断言されていたそうです。
 確かになくなった方は諸仏といって大切な方です。
 ですが、お内仏を先祖棚という意味だけにしていますと、自分で考えることをしなくなってしまいます。都合の良いことは先祖のおかげ、悪いことは先祖のせいとなってしまうということです。
 では本来お内仏とは、どういうものかというと、ご本尊に手を合わせるためのものということでした。
 ご本尊に手をあわせることで本来の自分にかえり、人生や苦しみの意味を問うていく時間を持つことができたそうです。
 ご本尊については、近田昭夫先生の『真宗のご本尊』という冊子をご紹介いただき配布されました。
 この冊子は短い時間で、本尊についてわかりやすくお話されたものをまとめたものです。
後で読んでみたのですが、阿弥陀様を仰ぎ見れば阿弥陀様がこっちを見ているという言葉が印象に残りました。
 内容がわかったというほど、はっきりしたものではないのですが、阿弥陀様がはたらきそのものだということを少し感じられる気がしました。
 真宗のご本尊は、阿弥陀如来です。
 阿弥陀如来は願いをかなえる仏様ではなく、問いをおこすはたらきそのものを表しているのだそうです。
 真宗というのは真実をよりどころとするという意味なのだそうです。
親鸞聖人も、法然上人からよりどころとなるおしえを受け取り、現在まで教えを聞き伝える人がいたから、今まで教えが伝わってきたと改めて感じました。
お寺に住んでいても、毎日の生活のドタバタの中で、しっかりとご本尊を仰ぎ見ることもできていないように思います。
 日々、自分の視点にとらわれて、怒ったり悲しんだりしています。
こういう機会にお話を聞いたりして、基本に立ち返らせてもらうって大切なことだなあと思います。
お話の後、お茶とお茶菓子をいただきながら、先生も交えての質問や雑談の時間となりました。


● 本山の報恩講出仕
 二〇〇八年の十一月二十五日に京都東本願寺の報恩講に出仕しました。本山では毎年、親鸞聖人のご命日十一月二十八日に向けて一週間に渡って法要が勤まります。
 二十五日は御伝鈔(親鸞の一生の物語)が読まれる日でした。全国からたくさんのお参りもあり厳かな気持ちになりました。


10月・11月の近況報告
●草むしり報告
 十一月十八日参加者
  鈴木健司様
  須藤真紀子様
  吉田ヨシ子様
  藤尾信治様
  佐藤久司様
 その他の日に、須藤様ご夫妻とお子さん、藤尾様、佐藤様に、草むしりをしていただきました。
 寒くなってきましたが、晴れた日に作業をしていると汗ばんできます。
 どうもありがとうございました。

●『歎異抄』輪読会
 毎月行われている行事です。今は親鸞聖人の弟子が残したといわれる『歎異抄』を参加者で読んでいます。
 数章音読した後に、感じたことを話し合ったり、雑談をしたりと気楽な雰囲気です。
 前回は悪人正機から死刑の話や、近頃の事件の話になり。いろんな考えがでました。
 いつからでも支障はありませんので、気楽にご参加ください。

●湘南組聞法集会
 十月二十四日に本厚木駅近くのホテルにて、岐阜県の四衢亮先生にお越しいただき聞法集会が行われました。
 湘南組とは大谷派のお寺を地域で分けたグループの事です。当日は神奈川県各地から百名程の方が聴聞していました。
 『おおきな木』という絵本をテキストに、私たちの生活は準備ばかりを気にして、本番を生きていないのではないかというお話を聞きました。
    


8月9月の近況報告
●『歎異抄』輪読会
 毎月行われている行事です。今は親鸞聖人の弟子が残したといわれる『歎異抄』を参加者で読んでいます。その後、住職から解説があります。
 先日は第二章を読みました。

●聞法会『正信偈』
 不定期で住職がお話しています。九月は「普放無量無辺光」のお話をしました。
 無量(いつでも)無辺(どこでも)光が届いていますというお話でした。

八月・九月は雨のため草むしりができませんでした。住職と近所に住む藤尾さんが時々手入れをしました。ありがとうございました。

●書道教室
 暑い中、江戸東京博物館に「書の名宝展」を先生と五人の参加者で鑑賞してきました。欧陽詢や王義之の真筆があるということで見に行きました。
 当たり前に使っている楷書も誰かが考えた形だと思うと、一つ一つのことに深い歴史があり面白いものだと感じました。
 博物館の後は会場が両国だったので、みんなでちゃんこ鍋を食べました。

 8月は、うちわに自分の好きな字を書きました。最近は写経をしました。参加者が飽きないように考えていただいている様です。


6月・7月・8月の草むしりの報告

厳しい暑さの中、参加して下さる方がいるだけで嬉しく思っています。

 六月十七日
佐藤 久司様  藤尾 信治様

 七月八日(雨)
佐藤 久司様  藤尾 信治様

 八月二十二日
佐藤 久司様
ご協力ありがとうございました。


4月・5月の草むしりの報告
 
 雨の日が多いことやだんだん暑くなってきたせいもあり、どんどん草が伸びてきました。
 しかしお寺を始めた当初と違って、皆さんの協力があるので以前ほどはひどくなく、ありがたいことだと思っています。
 この春は、藤尾さんの植えてくださったお花もきれいに咲いて、素敵な庭になったなあと感じています。
 お天気も良く、すこし動くと汗ばんでくる陽気のなか、草がすっきりすると爽やかな気持ちになりました。
 これからの季節、草が伸びるのが早くなります。一人でも多くお手伝いいただければ助かりますので、よろしくお願いします。
 五月は台風のため中止しました。
 佐藤 久司様   藤尾 信治様   内川 キミヨ様
 どうもありがとうございました。


今年最初の草むしり


 気候もすっかり春めいて、庭の草木も活気づいてきました。
 暖かくなってうきうきするこの時期、私は花粉症だけが憂鬱のタネですが、皆さんは大丈夫でしょうか。
 去る三月二十五日、冬の間お休みしていた草むしりを再開しました。
暖かくなってきたところに、数度の雨が降ったせいか早くも草がのびはじめています。
 つくしやなずな、名前を知らないけれど色んな野草を見て春だなあと思いながらも、どんどんひっこぬきました。
 風はまださわやかな冷たさもあるのに、作業をしていると汗ばんできました。
 作業後は参加して下さった皆さんでお昼ご飯となりました。
 今回も皆さんのおかげで、庭がきれいになりました。
 どうもありがとうございました。
 藤尾さんの植えてくださった花もだいぶほころんできました。
 スズランなどもう咲いている花もあるので、お寺に来られた際は庭もご覧になってみて下さい。
  参加者
笠木以都子様  佐藤 久司様  藤尾 信治様
   
記念写真とチューリップ


修正会


 去る一月一日の早朝六時より、修正会を行いました。
 年の初めに、賜った命の不思議に感動し、お念仏を大切にする心を新たにすることが大切です。というようなことが本に書いてありました。
 今の場所に移ってから、修正会は三度目になります。
 この日は、お寺のことを気にかけてくださる皆さんのおかげで無事にここまでこられたなあとありがたく、うれしく思う日になりました。
 六時から本堂にてお勤めをし、その後は客殿で皆さんとおせち料理をいただきながら歓談して楽しいひと時でした。
 元旦のまだ暗い時間に集まって、お勤めをしているうちに外がだんだん明るくなってくるのを見ていると、とてもお正月らしい気分になりました。
 それに、お寺に集まってくださる皆さんとお酒を飲んだり、お食事をしたいと常々思っていたので、よい機会になりました。お寺に縁のあった方同士も知りあう場所になるように、またこういう会がもてたらいいなと思いました。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。


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