2007年

報恩講が勤修されました

 去年末の報恩講で、初めて「おとき(お斎)」をだしました。
 おときというのは法要のあとに皆さんでとる食事のことです。
 私はあまり意識していませんでしたが、住職はとてもおときをやりたかったようです。
 食事のたびに、おでんならお前でも大丈夫とか、簡単なものでいいからとか、しきりにその話をすすめてきます。「俺はやって欲しいけど、無理ならいい」などと言われては私はかえってむきになってしまい、やらないとは言えませんでした。
 とはいえ、お赤飯はお店に頼んだものを盛っただけで、おかずもおでんと白菜の漬物、ほうれん草のごまあえという簡単なものでした。
 初めてのことで要領がわかっていないので、もたついた部分もありました。なんとか無事おときを出せてホッとしたというのが私の報恩講の感想です。
 食事の間、参詣の方同士がお話できてよかったなあと思いました。

 講師の大谷先生のお話は当日は聞けませんでしたので、後日録音したものを聞きました。
 以下に思ったことを少し述べてみたいと思います。
 印象に残ったのは、私たちの普段の有様は常・楽・我であるという話でした。
 常は、いつも自分は同じだ、変わらないものだと思っている。けれどそんなことはないということ。
 楽は、楽な状態が普通なはずだと思っているということ。
 我は、自分は常に正しい、基準だと思っているということです。
 いつもの生活の中で、特に夫婦関係でよくケンカをするのですが、この原因が常・楽・我にあたっているなあと耳が痛かったです。
 常の部分はあまり実感できませんが、楽と我は本当に日常そのまんまです。
 「普通の家の専業主婦だったら、もっと気楽に出かけられるのに」とか、「住職がゴミ出しくらい行ってくれたらいいのに」とか思うときも多いです。それはやっぱり、「普通はもっと楽だよねー」と楽を求めている所があるなと思うからです。よく考えたら、切羽詰まるという程でもないのに。
 ケンカするときは、もちろん自分の方が正しいと思っているので折れたくないと思ってしまいます。
 これを書いている今ですら、「いやあれは住職の方が悪いよね」と考えている自分もいたりするので、ほとほと困ったものです。
 常・楽・我のお話を自分の家族、ましてや夫である住職にされても、自分の都合のいい方に誘導しようとしているとしか思えなかったでしょう。
 他の人のお話を聞ける機会というのは本当に大切だなあと思いました。
本を読んで勉強するだけでは、自分の都合のいいように解釈したり自分好みの本ばかり選びがちです。それでは自分の視点を離れて、新しい視点を一瞬でも持つということは不可能です。
 サンガが大切だというお話もありました。サンガというのは、仏教を学ぶ横のつながりの事だそうですが、これは本当にそうだと思います。
 勉強会や他の人としゃべったりすると、はっとさせられたり、なるほどなーと思うことが多いです。
そういう時でも、つい自分の視点になって話を聞いたり、話し合っても腹が立つこともあるかもしれません。
 それでも、後から「そう言われたらそうだよね」と思うだけでもいいような気がします。
 真実をよりどころとするということは、どうも実感できないし頭でもわかりかねているのですが、もっと色々お話を聞いたり、座談の機会があればいいなあと思いました。
 自坊での報恩講に先生が来てくれることによって、もっとお話が聞きたいなと思えただけでも報恩講をやった値打ちがありました。
 縁あって宗泉寺の報恩講に足を運んでくださった皆さんも、「お話がもっと聞きたいな」「来て良かったな」と思っていただければいいなあと思います。   (坊守 釋尼光智)


お磨き会

 
 報恩講の前にお寺の仏具を綺麗に磨いていただきました。
 山崎能婦子様  吉田ヨシ子様  佐藤久司様  鰍ヘせがわ西田様
 ありがとうございました。




10月 11月の草むしり

 やっと秋らしくなってきたと思ったら、急に寒くなってきました。
 庭もなんとなく冬枯れてきました。夏に比べると、作業がしやすくなってきました。
十月十六日 
 笠木以都子様  佐藤 久司様  藤巻 良子様  藤尾 信治様 
ありがとうございました。

 また別の日に須藤さんが祖母・父・母・息子2名の5人、一家総出で、草むしりをしてくださいました。道路側の高い樹を刈っていただきすっきりとしました。
 藤尾さんが、お花の球根を庭に植えてくださっています。春に花が咲くのが楽しみです。

ご家族総出で来てくださった須藤さん

 
皆さんお世話になっております。


雨漏りの修理が無事完了

 以前お知らせしました台風九号の影響による雨漏りの続報です。
 皆様のお陰をもちまして無事工事が完了致しました。
 多くの方が気に掛けて下さり、大変ありがたく思っております。
 これも先に生きた方々がお寺を大切にしていた事を心にとどめていて下さった故の事と存じます。
ご心配をおかけいたしましたが、とても熱心な職人さんを紹介していただき見事な仕上がりになりました。
 この度のことで雨が降るたびに心配でしたが、やっと安心して休むことができます。屋根の大切さが身にしみました。今後もお寺の管理をしっかりとします。
 本当に有り難うございました。


雨漏りの修理が始まりました

 九月六日の台風九号で、一階部分のほとんどが雨漏りする被害をうけました。雨漏りはポタポタ垂れるというより、洪水の後の様になっていました。倉庫や書庫、玄関、廊下は天井から落ちてきた茶色の水で、ところどころ池のようになっていました。
 ちょうど坊守(住職のつれあい)の実家に家族で帰省していた時に台風が来たので、帰りの飛行機が飛ぶかどうか心配していました。台風も通り過ぎなんとか羽田にたどり着いて、茅ヶ崎のお寺に帰ってきたら雨漏りだったので、疲れと驚きでがっくりしました。
 さいわい本堂と客殿はシミができる程度の被害だったので、ご法事などは差しつかえずにすんでいます。物がたくさん置いてあった倉庫や書庫の片付けの際には、藤尾さんにご協力いただきました。ありがとうございました。
 そのままでは次の台風が来た時に同じ目にあうと困るので、ご縁のあった門徒さんに信用のできる業者さんを紹介していただき工事をしてもらっています。費用はかかりますがFRP工法という柔らかいプラスチックを固める方法で、屋根の全てをしっかりと防水の工事をしてくださるそうです。はがれてしまった天井の壁紙など、内装も近日中に直ります。
 防水のリフォームをして二年でこのような雨漏りになってしまいました。前の業者さんは春先に軽い雨漏りがあったので一度来てもらいましたが、以後雨漏りの連絡をしても誰も来ないという対応でした。
 この度は防水専門の方に来ていただくことになりました。工事が始まって分かりましたが、防水の塗料も薄く、塗料がはがれなくなる薬剤も塗られていないとのお話でした。
新たな場所でお寺を始めるために地元で信頼できるリフォーム会社を知りませんでした。そこで茅ヶ崎の不動産屋さんに紹介された工務店さんでした。これから長いお付き合いをしたいと思っていましたが残念なことです。
 しかし、最近はお寺のことを相談できる門徒さんも増えて、いざという時に声を掛けることのできる方とも知り合えて、とても心強いと思っております。建物を維持することは大変なことだと痛感しております。

補足:台風九号で神奈川県の南部では開成町の花水川にかかる橋がV字に折れたり、西湘バイパスが一部削れました。


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八月九月の草むしり

 今年の夏は猛暑で、今なお残暑が厳しいです。そんな中、お寺の草むしりにご協力いただきました。
 夏の太陽で、ずんずん育っていく雑草ですが、皆様のご協力でどうにか、庭の形を保っています。
 藤尾さんは、草むしりの日以外も来てくださって、生け垣の手入れまでやってくださっています。藤尾さんの植えてくださった、赤い花は夏の間、目を楽しませてくれました。
 笠木さんも夕方にお手伝いにきて下さいました。
 八月七日 
吉田ヨシ子様・藤尾信治様
佐藤久司様
 八月二十一日
佐藤久司様・藤尾信治様
 九月十八日
佐藤久司様・藤尾信治様
藤巻英一・良子様・須藤真紀子様
 いつもありがとうございます。


5月から7月の草むしり

 恒例の草むしりを行いました。
 だんだんと夏も本番に近づき、暑い中での作業は大変になり、草はどんどん勢いづいてきます。子ども達が小さいこともあり、家族だけではなかなか手が回りかねていますので、来てくださる皆さんには本当に助けられています。
 また、作業の後の昼食時に皆さんとおしゃべりできる時間も、楽しみの一つです。うちの子ども達も相手してくれる方が来てくださるので、楽しんでいるようです。
 暑くなってきましたので、帽子をかぶって、無理のないようお手伝いいただければ幸いです。
  五月二二日
山崎能婦子様 村岡みち子様 
石山さわ子様 藤尾信治様 
鈴木健司様  須藤真紀子様
藤巻英一・良子様 
  六月十九日
須藤真紀子様 佐藤久司様
鈴木健司様  笠木以都子様
藤巻英一・良子様 藤尾信治様
  七月十七日(雨)
佐藤久司様    (以上順不同)

 藤尾様がちょくちょく来てくださって、草を取ってくださるばかりか、お花を植えてくださっています。皆さんお寺に来られた際は、庭のお花をごらんになって下さい。

たくさんの方に来ていただきました。


永代経法要勤修

 六月十七日に本堂にて永代経がつとまりました。
今回も東京教務所より、小林尚樹先生に法話をしていただきました。
小林先生は、東京の下町のお寺さんの副住職であり、三人のお子さんのお父さんでもあります。そんな、自分の生活の中からでた視点で、親鸞聖人没後七百五十回御遠忌のテーマ「今、いのちがあなたを生きている」という言葉。そしてサブテーマの「真の依り処を求めて」という言葉を手がかりにお話下さいました。
 依り処(よりどころ)というのは、居場所のことでもあり、多くの人が居場所がないと感じ苦しんでいるというようなことを色々な方のお話や、例をひかれていました。
私が印象に残ったのは、ご自身が奥さんに「つれあいが話を聞いてくれなければ居場所がない」といわれたというお話です。子育て中であるとか、介護にあたっているとか、地元をはなれて知り合いがない等の理由で主婦というのは孤独になりがちです。
本当は家庭の中以外にも居場所があればいいのでしょうが、だれもがそういう居場所をもてるわけではありません。私も、奥さんの言葉にそうだそうだと思いました。
しかし、逆に夫に対して私がちゃんと居場所を提供できているかな、子ども達にはどうかなと振り返ってみると、ちょっと微妙だなあとも思いました。
 お寺に住んでいながら、教えをよりどころにできているかと言えばそれもどうかなあという有様です。
(釈尼光智)


四月の草むしり

 四月十七日に草むしりをしました。午前中雨が降っていたので、電話をいただいた方には中止を伝えましたが、そんな中でも来てくださったので開催しました。雨上がりで抜きやすかったです。
 佐藤久司様  藤尾信治様 
 ありがとうございました。

 藤尾信治様が自宅にあった球根を、お寺の庭に植えてくださいました。綺麗な花が咲きました。ありがとうございます。



自分の名前を上手に書こう!!書道教室開催

 月2回、月曜日に書道教室が始まりました。先生は「お仏壇のはせがわ茅ヶ崎店」の西田さんです。なんと、書道留学の経験もあるという方です。輪読会のメンバーから希望者を募って、教室が始まりました。
 書道の道具の扱い方のお話を聞き、自分の名前をお手本どおりに書く練習をするところから始めました。
 思った通りに筆を動かすだけで初心者には難しいのですが、そういったことが意外と新鮮でとても面白いです。練習しながらお話を聞いていると、今までは気づかなかったことを知ることができます。
 個人で練習しながら、他の人が先生の指導を受けているところを見たり、書道のお話を聞いたりと和気あいあいと楽しく、一時間半の時間があっという間に過ぎてしまいます。
私は書道というと勉強とか難しいイメージがあったのですが、習い始めてみて自由な表現方法のひとつなのだなと思いました。
 ちょっとしたコツや書道の道具の事を聴いているうちに、書道のイメージが変わるかもしれません。興味のわいた方は、お気軽に問い合わせ下さい。


やさしい先生です。



三月の草むしり

 三月二十日に草むしりをしました。雨が続いて心配でしたが、当日は晴れて気持ちよく作業ができました。少し草が伸び始めた頃なので抜きやすかったです。
 須藤万紀子様 藤尾信治様 村岡ミチ様  吉田ヨシ子様
ありがとうございました。


記念に一枚


皆さん黙々と抜いております。


ほどほどでお休みです。



開教者会報恩講

 二月二十五日に東京都練馬区の真宗会館(真宗大谷派東京宗務所)で開教者会報恩講が行われました。住職も出仕してお勤めをしました。お話は池田勇諦氏がお話をなさっていました。また羽塚氏による節談説教が実演されました。
 物語に節をつけて泣かせたり笑いをとりながら、真宗の教えを伝えたという実演でした。江戸時代の人はわかったのでしょうが、現代人は笑いどころがわからないので、その解説までしていて大変そうでした。娯楽を交えて大切ことを伝えられると良いと感じました。


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