2006年

報恩講が勤修されました


平塚金目支院の住職もいらっしゃいました。

 十二月の上旬に報恩講のお勤めがありました。報恩講は浄土真宗を開いた親鸞聖人のご命日の法要です。
御自分の親族でもない親鸞の法事に何で呼ばれているのだろうと思うかもしれません。
 また仏教が古臭い怪しげな呪術的なものであると考えているならば、そういったことで慰められる方もいるので私は否定をしません。
 ですが、仏教はいつも人間を問題にしております。人間はどんな時でも今を生きています。平安時代に生きた人の悩みが古くて役に立たないならば、あなたの生きている今も役に立たないものになるでしょう。人間の苦しみは時間によって本質が変わるものではないというのが仏教の考え方です。
教えの始まりは古いけれども教えに触れる人間はいつも新しいのが仏教です。報恩講というこの機会に、皆様が偶然にもご縁があった浄土真宗の教えを聞いていただきたいと願っております。
 講師として東京教区教導の小林直樹氏にお越しいただき、親鸞聖人はどんなことをあきらかにした人だったのかというお話をしていただきました。
印象に残ったのは三匹の子ブタのパロディになる『三びきのかわいいオオカミ』(ユージーン トリビザス著)という絵本を紹介されたところです。内容は凶暴なブタに攻められる、かわいいオオカミというお話だそうです。途中までは『三匹の子ブタ』の様にどんどん家を頑丈にして悪いブタを撃退しようというお話です。しかし、どんどん頑丈にしてコンクリートの家を作っても壊されてしまいます。
今までの方法が通用しなくなったオオカミ達は、ブタを撃退するのではなく、壁を取り去って花を植えることにします。するとブタは綺麗な花を見て、香りを嗅ぎオオカミ達への嫌がらせをやめました。オオカミ達も凶暴な敵だと思っていたブタの意外な一面をみて、仲良くなりましたというお話です。
 嫌な人に会いたくないと言って心の壁を高くしても、逃れることはできないのが人生です。仏教では怨憎会苦(嫌いなものと会う苦しみ)といって誰も逃れることができない苦しみの一つにあげられています。そんな中で豊かに生きるとはどんなことだろうかということを真剣に悩んだのが親鸞聖人です。自分勝手に生きるのではなく、私も人も一緒に生きていく場を発見するのが浄土という考え方です。自分の先祖のためだけでなく自分のために真宗の考え方を学んで欲しいと思っています。



お磨き会が開催されました


 報恩講に向けてお寺の仏具をピカピカに磨いていただきました。時間をかけ一つにかける方もあり、効率よくいくつも磨く方もあり、いろいろなやり方で皆さんが仏具と向き合っている姿に感動しました。
 石山様、村岡様親子、山崎様ご夫婦、吉田様、日下部様
 ありがとうございました.



永代経法要の報告

 去る六月二十五日の日曜日、午後より、宗泉寺茅ヶ崎開教所にて、永代経法要が行われました。東京から住職の父母に手伝いにきてもらいました。
 この度は、福井県の廣信寺様から須弥壇、前卓、上卓、三具足等のお荘厳一式を譲っていただき、その仏具を飾っての初めての法要となりました。
 ご参詣の皆様と『阿弥陀経』を一緒に読誦した後、東京教区教務所から来ていただいた王来王家先生から永代経についてのお話をしていただきました。
 家庭内でのお話を通してお経が伝わっているということの意味をお話しいただきました。お話を聞いていたご門徒さんから質問がでたりと、打ち解けた雰囲気の中で、お話を伺うことができました。
 永代経は亡くなった人をこれからお寺でずっと供養してもらえることだと思っている人が多いです。
 ですが、お経が伝わってきたことを喜び、教えを大切にしてきた先人達を偲び、私たちも先人達のように教えに感動して、後の人々にも教えを残したいという法要です。
 日程終了後は、客間でお茶を飲みながら、先生もまじえて、ゆっくりとお話しをすることができました。
 ご参加くださった皆様、ありがとうございました。また来年も行いますので、是非ご参加下さい。


お磨き会が開催されました

 初めての永代経法要のためにお磨きをしました。タイミングよく福井県の廣信寺様から仏具を譲っていただいたので、それらも一緒にお磨きをしました。考えたよりも仏具の数が多くて、時間がかかってしまいました。やり遂げた皆様と記念撮影です。
 茅ヶ崎市 山崎様 二名
 茅ヶ崎市 須藤様
 茅ヶ崎市 加賀様(順不同)

 ありがとうございました。


綺麗になったばかりの仏具の前で一枚


大きい仏具が増えたので大変でした



「草むしり」が開催されました

 五月の晴れ間に草むしりを行いました。草の生える勢いが増してゆく時期ですので助かりました。これからも機会を増やして、気持ちよくお参りしていただける場を作りたいと思っています。
 茅ヶ崎市 山崎様 二名
 茅ヶ崎市 須藤様
 茅ヶ崎市 藤尾様(順不同)

 ありがとうございました。


どこもかしこも草だらけ

 
汗びっしょりで働いてくださいました


「修正会」が勤修されました

 年始の一月一日は、お寺で修正会がつとまりました。
 修正会とは一年で始めてご本尊に手を合わせて、新しい一年を心を新たにする機会です。年の始まりにはぜひお寺にお参りください。
午後二時よりの法要のあとはゼンザイとお茶をいただきました。
 去年はお寺の引越しにはじめての報恩講など、皆様のお力添えでつとめることができました。ありがとうございました。本年も皆様とともに聞法させていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。


御餅が備えられています。
ご家庭のお内仏(お仏壇)でもお正月にお備えしましょう。



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